「このジャンルは伸びている」
「この動画は何十万回も再生されている」
「自分も同じことをやれば伸びるかもしれない」
そう考えるのは自然なことです。
けれど、再生回数の多いジャンルに飛びつく前に、一度だけ立ち止まったほうがいいと思います。
なぜなら、伸びているジャンルが、自分に合っているジャンルとは限らないからです。
たとえば、ゲーム実況が伸びているからといって、ゲームを長時間続けるのが苦手なら続きません。
解説動画が人気だからといって、調べることや台本作りが苦痛なら、だんだん投稿が重くなります。
ショート動画が伸びやすいからといって、毎日ネタを考えるのがつらければ、途中で止まってしまいます。
YouTubeで一番むずかしいのは、最初の一本を出すことではなく、続けることです。
再生回数だけを見て選んだジャンルは、最初は夢があるように見えます。
でも、自分の興味が薄いと、動画を作るたびに無理をすることになります。
無理をして作った動画は、だんだん義務のようになってしまいます。
もちろん、人気ジャンルを研究することは大切です。
どんなタイトルが見られているのか。
どんなサムネイルが押されているのか。
どんな流れで最後まで見られているのか。
そういう部分を学ぶのは、とても意味があります。
ただし、丸ごと真似するのではなく、自分が続けられる形に変えることが大切です。
たとえば、歴史が好きなら歴史解説。
イラストが好きなら、AIイラストや制作過程の紹介。
日常の考えごとが多いなら、雑記ブログのような語り動画。
自分の中にあるものと、見られやすい形を重ねることで、無理の少ないチャンネルになります。
再生回数の多いジャンルは、たしかに魅力的です。
でも、そこにはすでに多くの人がいます。
同じ場所に飛び込むなら、自分なりの切り口が必要になります。
声の雰囲気。
話し方。
絵の世界観。
投稿するテーマの選び方。
そういう小さな違いが、少しずつ自分のチャンネルらしさになっていきます。
最初から大きく伸びることばかり考えると、数字が出なかったときに落ち込みやすくなります。
けれど、最初は練習期間でもあります。
動画を作る練習。
タイトルを考える練習。
サムネイルを作る練習。
視聴者に伝える練習。
その積み重ねが、あとから大きな力になります。
再生回数の多いジャンルを見ることは、悪いことではありません。
ただ、その数字だけで自分の道を決めないほうがいいです。
自分が続けられること。
少しでも興味を持てること。
人に話してみたいと思えること。
そこから始めたほうが、長く続く可能性は高くなります。
YouTubeは、人気ジャンルを当てるだけの場所ではありません。
自分の中にあるものを、動画という形にして届ける場所でもあります。
だから、再生回数の多いジャンルに飛びつく前に、まず考えたいのです。
その動画を、自分は何本も作り続けられるのか。
その答えが少しでも「はい」に近いものを選ぶことが、遠回りに見えて、いちばん現実的な始め方なのかもしれません。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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