画面の向こうには誰もいない。でも私はマイクの前で一生懸命話している。
「今日のテーマは、自分と世界の関係について…」と真面目に語る私の横で、猫がカメラにジャンプ。
その瞬間、配信タイトルは「深い話、猫乱入」になった。
コメントはゼロ。でも、そんなことは気にしない。
自分の声に合わせて手を動かしながら、世界のことを考える。
「この地球、どうしてこんなに洗濯物が乾かないんだろう?」
と真剣に問いかけていると、ついさっきまで放置していた皿が「チンッ」と音を立てて自己主張。
配信しながら考えるのは、結局、自分と世界の距離を測る作業かもしれない。
でも、猫の乱入や皿の抗議で、世界はちょっと笑わせてくれる。
コメントがなくても、画面の向こうに想像上の観客を置いて、私は今日も配信する。
自分と世界、そして猫と皿に囲まれながら。
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